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歯が抜けてしまった場合
抜けてしまった歯を放置するリスク
歯が1本くらい無くなっても、目立たない場所であれば大丈夫と思っていませんか？実は、見えない部分でも抜けてしまった歯を放置することは良くありません。例えば下の奥歯を1本失ったとしましょう。そのまま放置していると、無くなった歯の上にある歯が、下の歯ぐきに当たるくらい伸びてきてしまうのです。また、抜けた歯の左右に生えている歯が動いてしまい、噛み合わせが悪くなることもあります。
上顎の歯と下顎の歯がしっかり噛みあっているのが、正常な状態。歯を1本失うだけでも様々なトラブルを引き起こすことから、失った歯を決して放置してはいけません。
もし歯が抜けてしまったら ―4つの治療の選択肢―
ブリッジ
メリット
- 喪失部の隣の歯で固定するのでしっかり噛める
- セラミック素材を選択すれば天然の歯に近い自然な仕上がりになる
デメリット
- 固定するために健康な歯を削る必要がある
- 土台になっている歯に負担がかかってしまう
- 歯肉と人工歯の間に汚れがたまり炎症が起きやすい
- 広範囲の欠損には対応できないことがある
入れ歯
メリット
- どのような状態でも対応できる。
デメリット
- 違和感が強いので慣れるまでに時間を要する。
- 噛む力が固定性の補綴と比較して格段に落ちる。
- 取り外して手入れする必要がある。
ダイレクトブリッジ
メリット
- 歯を一切削らないで処置できる。
- １回で治療が終わる。
デメリット
- 噛む力の強い方などには適用できない。
- 経年的に変色、摩耗が起きる。
- 奥歯には適用できない。
インプラント
メリット
- 顎の骨に固定するので違和感がない
- 天然歯の80％程度の噛む力を取り戻せる
- 見た目が天然の歯に近い
デメリット
- インプラントを顎の骨に埋め込む手術が必要になる
- 健康状態によっては施術できないことがある
- 定期的なメンテナンスが必要になる
- 保険が適用できないので費用がかかる
- 治療期間がかかる
インプラント治療の流れ
詳しい検査と治療計画の説明
顎の骨の状態や、お口の中の健康状態を詳しく検査します。CTやレントゲンを使って見えない部分も精密に検査することが、安全なインプラント治療につながります。
長期的な治療になるので、全体の流れや費用についても患者さまが十分理解できるように説明いたします。
1次手術
歯ぐきを切開し骨に穴を開け（ドリリング）、フィクスチャーというチタン製の棒を骨に埋め込みます。
2次手術
人工歯根が定着したら、アバットメントという人工歯とインプラントを連結する部分を取り付けます。
人工歯の装着
歯の型取りを行い、人工歯を製作します。最終的な歯が完成するまでは仮歯を装着していただくため、普段通りの生活が可能です。
