全身疾患の予防につながる歯周病予防( •̀ᄇ• ́)ﻭ✧part③
part③認知症
歯周病の症状である「炎症」は、簡単にいえば外から入ってきたり、身体の内部で生まれた害のあるものへの防御反応だそうです。
人間の身体は自分自身の細胞を破壊してでも悪いものを取り除こうとします。
そうして生命の危機から逃れようとするわけですね。
ただ、その「炎症」のプロセスの中で細胞の分子にさまざまな作用をする「生理活性物質」というものが生まれるそうです。
それはタンパクの一種であったり、活性酸素であったりしますが、それらは、炎症のある場所だけでなく全身的に病的な老化や認知症の原因になることがわかってきました。
老化のひとつの症状としての認知症も、その正体は「脳の炎症」だと言われています。
そして、老化・認知症と関係が深いのは急性の激しい炎症ではなく、むしろ「慢性的な長く続く小さな炎症」だということも明らかになってきているそうです。
その中でも、影響が大きいものが「歯周病」なのです!
また「歯周病が認知症の原因の多くを占めるアルツハイマー型認知症を悪化させる」という動物実験の結果もあるとの事。
歯周病は、重症化しないかぎり強い症状はありません。
自覚症状が少なく、中等度までは自分でみつけるのが難しい病気です。
慢性的な小さな炎症を起こさない為には、自分では気が付かない頃から、ケアをしていく必要があるんです。
また、歯周病や虫歯が進行した結果として…「歯を失う」という状況が生まれます。
歯を失うと「かめない」ということになります。
実はこれも認知症の進行と深い関係があるんです。
日本の60人(43~89歳)のアルツハイマー型認知症の患者さんと、性別・年齢が近い120人の健常者を比較したところ、自分の歯を半分以上無くしていたり、総入れ歯を使ったりしていると、アルツハイマー型認知症を発病しやすいことがわかっているそうです。
歯周病で、小さな慢性炎症を起こしたり、歯を失って噛めなくなる前に、歯周病予防をしましょう(*ˊ˘ˋ*)。♪:*°